2012年5月6日日曜日

今週の本棚


『小グループで教会は変わる』
    ビル・ドナヒュー&ラス・ロビンソン著
       (福音社、2625円税込)評・大橋秀夫

 真の万人祭司でいのちを取り戻す
小グループと訳されている言葉は、一般に細胞(セル)グループと呼ばれる共同体である。日本に最初に細胞グループが紹介されたのは、1968年にキリスト者学生会(KGK)が出版した<活動するグループ>という本だろう。


神は私のために持っているもの、それは私マイアミの質量合唱をisfor

 しかし、この細胞グループ活動はKGK以外に広がらなかった。KGKの主事をしていた経験から、私は開拓伝道に出て6年目の77年に信徒牧会協力者を立てて教会をセル化した。その時、周囲からは「そんなことをしたら教会はいまに分裂する」というありがたいご忠告を受けた。しかし感謝なことに、今では三十数人の信徒や求道者を牧会する信徒牧会者が何人もいるようになった。


スーフォールズ、SDの生命の光

 日本教会成長研修所(JCGI)が92年にデイル・ガロウェイ師、翌年にラルフ・ネイバー師を迎えてセミナーを開催し、ようやく一部の牧師たちに受け入れられた。ガロウェイ師は「メタ・セルグループ」を、ネイバー師は「ピュア・セルグループ」を紹介された。それからJCGIでは、すべての研修生に対し、セルグループを教会成長原則の一つとして教え続けてきている。その甲斐あって、最近ようやく注目されるようになったと言えるだろう。


誰が虎の歌目を歌う

 本書は「ピュア(純粋)セル」ではなく、カール・ジョージ師が提唱する「メタ(途上)セルグループ」を取り入れた、ウイロークリーク・コミュニティ教会の教会改革の苦闘と勝利の軌跡である。今や北米だけでなく世界的な潮流となっている教会のセル化は、もう一つのプログラムではなく宗教改革がやり残してきた聖書的な教会改革であると思う。
 
 
成長する教会には、セルグループ(=小グループ)があることが今や常識とさえ言える。その中で取り残された感のある日本の教会でも、セルグループによる信徒中心の、真の意味での万人祭司の教会が形成されることによって、いのちを取り戻すことになるだろうと信じる。

 自分の属する教会の成長とセルグループ造りに関心を持つリーダーには、これ以上ない入門書であり手引書である。

 (評・大橋秀夫=日本福音自由教会協議会・クライストコミュニティ武庫之荘チャペル牧師)
 



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