バンクーバー五輪、フィギュアスケートのエキシビションを見ました。
オープニング。思い出しました、1年前の四大陸選手権のガラが「予行演習」だったですね。
子どもたち、若い選手たち、みんな上手。
出演の順番は結構、バラバラ。
五輪のガラという舞台で滑れる「喜び」と、
闘い終えた「解放感」と、
それぞれのスケーターが多かれ少なかれ味わっただろう「痛み」を感じさせるエキシビションでした。
少し書いておきたい選手、カップルを。
高橋大輔選手 「Luv Letter」。
本人は「(銅メダルの)達成感で練習に身が入らなくて・・・」と苦笑いしているようですが、
フィジカルの良さ、際立ちます。表現力はいうまでもなし。
メダル獲得、本当におめでとう。一つだけ残念だったとすれば、
(ケガからの回復過程において)4回転ジャンプが間に合わなかったこと。
エヴァンのワールド欠場が決定したので(プルさんはどうするんでしたっけ?→あ、出場ですね)、
五輪メダリストとしてトリノへ凱旋するのは大輔選手。
ぜひ、ワールドを制してほしい。(ステファンは4年前に制したしね^^)。
体の衝撃
安藤美姫選手 「レクイエム」。
いつも思うけど、衣装素敵。
今回のも、なるほど感心な色の取り合わせと、長めのスカートが絶妙でした。
(→ああ、オーロラのイメージだったのですね。お母さまが密かに作ってくれていたとのこと)
プログラムは、黙って見ていたい。
試合での潔い演技、よかったです。
ジョアニー・ロシェット選手 。
最後にしばし天を見上げて。
母を亡くしての試合。銅メダルにふさわしい演技。称賛の一言です。
(こればかりはちょっと採点問題は別においておく)
アスリートとしての練習と努力に裏打ちされた強い精神力が、
最大の試練に打ち克ちました。
「お母さん。もういないから、『ママ、時々うっとうしかったわ』って言えるわね」
心に染みる、名言です。
トップ100を賭ける
タニス・ベルビン&ベンジャミン・アゴスト組 。
このEX、もう素敵すぎる。いちいち「絵」になる。
二人の雰囲気がたまらない。
今回の五輪も、輝いていました。
今回テッサとスコットが優勝したことで、
ダンスの「年の功」的な要素が覆されたという論調はあるけど、
歳を重ねるからこそにじみ出る美しさが、否定されたわけではない。
今回は、テッサとスコットが金メダルにふさわしく素晴らしかった、だけ、なのです。
川口悠子&アレクサンドル・スミルノフ組 のシュトラウスのワルツ・セレクション。
花束を小道具に使った演技。ユウコさんの衣装の色(薄いオレンジかな、ピンクかな)がかわいらしい。
ワルツを選んできたところが、ロシアンの香り。
スミルノフ君が実に楽しそう。彼にとっては一生懸命な五輪だったと思う。
最後のユウコさんの「ジャンプ!」。いいパートナーに巡り合えた幸福感がありました。
二人の胸に痛みが残るとするならば、やはりメダルに一歩届かなかったことかな。
動画 - あなたは悪いトレーラーです。
浅田真央選手 「カプリース」。
いつ見ても華やかで良いプログラム。扇子遣いには余裕さえ出てきました。
確か司会者の方、「トリプルアクセル・クイーン」(正確にはThe Queen of TripleAxle)
と、紹介していませんでしたか?
そう、本当に今回は「挑戦」の五輪、でした。
わずかな代償、あふれる涙はありましたが、結果は立派な銀メダル。
まおちゃん、最近のガラ用PG、みんないいんだよなあ。ショーも大好きなんだろうな。
あとまおちゃん、つくづくピンクや赤が好きなんだなあ、と。
今回のSPで新調した衣装もそう。FSの衣装はそのまま。あと、(たしか06−07シーズンのEXだった)「ハバネラ」とか。
いつまでも、「赤」の似合うスケーターであってほしいです。華麗、情熱、挑戦の色だから。
あ、八木沼さんは「個人的にはこれを競技用PGで・・・」と惜しそうなコメント。
気持ちは分かります・・・仕方ないのですよ。
「鐘」は、音楽史上� ��もっとも完成度の高い楽曲が生み出されたといえる時代の名曲。
魅せられてしまったのは、マオなのですから。
そして前半のトリ、 エフゲニー・プルシェンコ選手 。
おいプルさ〜ん。なんですかその切れる演技は。
なぜ、それをFSでやらなかったの〜!
練習ではサラッとクワドを跳んでいたみたいだけど、
本番で跳んだのはトリプルアクセル2回。
まおちゃんは、「プルシェンコ選手に刺激を受けた」と言っていたようだけど、
トリプルアクセル・クイーンに目覚めさせられたのは、プルさんの方だったのでは・・・?!
それとも「マオ。俺の3A、日本へ持って帰れ!」という激励だったのか(冗談です・・・)。
いずれにせよ、大喝采。
かつて王者の称号を得た者にふさわしい演技でした。
今回は書いていない パトリック・チャン選手 、 チン・パン&ジャン・トン組 、
フェデリカ・ファイエラ&マッシモ・スカリ組 も、感慨深く思えたこと多し。
後半は別稿で。
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